王陽明が弟子たちを叱った理由は質問をしなかったためだ。
質問とは、現状に対する不満からくる渇望の表れだ。
だから質問がないということは、現状に満足しているということを意味する。
そんな時、人は自分が知っていることが全てであり、それが全部正しいと思い込む。
そして、その範囲内だけで思考し、行動しようとする。
しかし、疑問を抱いてこそ問題になり、問題になってこそ変化し、社会が発展するのだ。
常に疑問を持ち、質問を投げかけるべきだ。
自分の知識や自分が置かれた状況に対して、自分の周囲の全ての事柄に対して。
そうしない限り、今日も明日も何も変わらない。
問題意識を持つことが、変化の第一歩である。
当たり前と思われていたことに多くの質問を投げかけてきたおかげで、世界は少しずつ発展してきた。
よく「わからないことは恥ずかしがらずに質問しよう」って聞くよね。
僕もそれを信じて結構質問してたんだけど、最近は少し控えている。
質問していると最初は一目置かれるんだけど、しすぎるとうっとうしがられるんだよな。
こっちは先生の言う通りにしたのに避けられることになった。
まあこういうのも経験なのかな。
人によって言ってること違うし。
それに、「質問しろ」って言ったその人に、質問してうっとうしがられたことがあった。
人間は感情の生き物だし、自分で言ったことへの責任を捨てたい気持ちは少しだけわかる。
何事も適度が大事ってことなんだろうな。
質問することも、自分で考えることも。
疑問を持ったり問題を投げかけるのが大事っていうのはその通りだと思う。
昔古代ギリシャの哲学者タレスって人が「万物の根源は水である」って言ったらしくて、今だからそれは違うとわかるけど、当時にとっては画期的な発言だったんだろうな。
この発言があったから、いろんな人がこのことに対して考え始めたから。
何でもいいから何かやることが大事っていう教えでもあって、それを大切にしたいな。