遊戯王GXの主人公、遊城十代について。

突然だけどアニメのキャラクターの話をしたいと思う。

十代は明るくて仲間思いな人物だが、他人と距離を取ってるような、ドライな一面もある。

108話で翔に、対戦相手を尊敬することと勝ち残らなきゃならないことでの葛藤について相談された時、興味なさそうに「ふーん」って返し、十代みたいにしなきゃだめかと聞かれて「俺とお前は違う人間だしなー」って返した。

翔は友情を重んじている十代に冷たくされたと感じて走り去ってしまった。

「翔なら大丈夫だ」という自主性を重んじる対応だったわけだけど、この時一緒にいたヨハンからは「十代って意外と冷たいんだ」と言われてしまう。

正直なところ、初めてここを見た時は僕も十代らしくないというか、普段熱血とか友情とか言ってる割にはちょっと冷たいなって思った。

でも、十代らしくないわけではなく、ヒーローとしては仕方ないのかなって思う。

十代はヒーローを扱うデュエリストで、自身のこともヒーローと思っている。

87話で洗脳された万丈目とデュエルした時、「お前がそんな風になったのには俺に責任がある。友達が負けて辛い思いをしているのに俺は気づいてやれなかった。そんな自分にムカついてんだよ」って言った。

しかし、万丈目が洗脳されたことに関しては、洗脳した斎王に責任があるのであって、十代には全く何の責任もない。

それなのに自分に責任があると言ったのは、強烈な仲間思いだったから。

十代はヒーローとして、他人を守る使命感を持っているから、他人と普通の友達にはなれず、無意識に距離を取っていたんだと思う。

実際十代がいなければ、作中で万丈目や翔は何回か死んでいた。

ちょっと残酷な気もするけど、十代にとって万丈目や翔は、対等な仲間ではなく、守るべき対象だったんだと思う。

十代は3期で突然現れたヨハンとすぐに親友になり、2回もタッグを組んだのに、入学してから一緒だった万丈目とはタッグを組まなかった。

万丈目とのタッグも見たかった。

色々あって初回と比べて4期ではまるで別人になったけど、最後は大円団で終わってよかった。