親友は1人いればいいという言葉をよく聞く。
親友はもちろんいた方がいいとは思うんだけど、その存在にすがっていると、「この人がいないとだめ」っていう状態になる恐れがある。
人は基本、他人から依存されたくない。
重い気持ちを受け止めるのは大変だし、エネルギーを使う。
「この人さえいれば寂しくない」っていうけど、その人がいなくなったらどうするんだろう。
実際そういうことはよくある。
大事なのは、1人でも生きていけることだと思う。
時々、「友だちが欲しい」ばっかり言ってる人がいる。
見てて苦しいんだけど、そういう人にはほとんど友だちがいない。
他人からしたら、自分の人生を生きるのに大変だし、他人の友だちが欲しいという欲求を満たせるほどの生活的、精神的余裕はないからだ。
それに人にはパーソナルエリアというものがあって、踏み込んでほしくない領域があり、近づかれすぎると拒絶したくなる。
話しかけられた時に返事をするのにだってエネルギーがいる。
他人と親しくなりたかったら、他人の事情を考えて、やたら話しかけることはしないという配慮が必要だ。
そういう1人でも生きていけるという精神的な強さや余裕を持った人が、自然と他人と仲良くなりやすい気がする。
親友は1人いればいいというより、いてもいなくてもいいという状態の方が健全だと思う。